ナイアシンの効果と働き

ナイアシンの効果と働き

「ナイアシン」という成分は聞きなれない人も多いかもしれませんが、実は妊娠中に摂取した方が良い成分だと言われています。

 

今回はナイアシンの働きや、妊娠中に摂取した方が良い理由についてまとめてみました。

 

ナイアシンの特徴

ナイアシンは水溶性のビタミンで、かつては「ビタミン3」とも呼ばれており、ビタミンB群の仲間です。

 

ナイアシンアミドとニコチン酸の総称で、体内でも必須アミノ酸トリプトファンから作り出すことができます。

 

もちろん食事からも摂取可能です。色々な食品に含まれていますが、特に魚や肉、きのこなどに多く含まれています。

 

また、体内でナイアシンに合成されるトリプトファンは乳製品や大豆製品、ナッツ類に多く含まれているので、こちらも併せて取りたいですね。

 

ナイアシンは熱に強いので、加熱調理をしても損失は少ないです。ただし、水溶性のため煮物だと煮汁に約70%が流れ出でしまいます。

 

ナイアシンの働きや効果について

ナイアシンは体内にある500もの酵素の補酵素としての役割を担っています。
※補酵素・・・単体ではうまく機能しない酵素を助ける働きを持っているもの。

 

その働きは、実に多岐にわたっており、

  • 皮膚や粘膜の炎症を防いで健康に保つ
  • アルコールの分解
  • 糖質やタンパク質の代謝
  • エネルギー生成
  • 神経症状の予防
  • 性ホルモンの生成
  • 血行促進

などのサポートをしています。

 

ナイアシンは体の様々な働きのサポートをしていることから

  • 虚血性心疾患予防
  • 心筋梗塞や脳梗塞の予後
  • 甲状腺機能亢進症
  • アルコール依存症

などの予防や改善の臨床応用が期待されています。

 

また、ナイアシンは快眠や精神安定に欠かせない「セロトニン」という伝達物質の合成にも関わっています。

 

そのため、うつや統合失調症などの心の病気に対する効果もあるのではないかと言われています。

 

ナイアシンを妊娠中に摂取した方が良い理由

妊娠中、積極的に取った方が良いとされる成分はいくつかありますが、ナイアシンもその中の一つです。

 

産後、赤ちゃんの皮膚アレルギーや乳児湿疹などで悩むお母さんは意外と多いのではないでしょうか。

 

ナイアシンには、そんな赤ちゃんの肌トラブルを予防する働きがあるのでは、と言われているのです。

 

妊娠中に母体のナイアシン濃度が高いと、生まれてくる赤ちゃんの生後12ヶ月時の湿疹リスクが低くなるそうですよ。

 

また、ナイアシンが体内で変換される「NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)」は生きているすべての細胞にとって最も重要な分子の一つです。
このNADが妊娠中に欠乏すると流産や先天性異常のリスクが高まってしまうとのだとか。

 

また、東北大学の研究者らによるマウスの実験で妊娠中にナイアシンをきちんと摂取することで、妊娠高血圧腎症や胎児の発育不全を予防する効果があることも判明しました。

 

妊娠中のナイアシン摂取は母子ともに良い影響があることがわかりますね。

 

ナイアシンの摂取目安量

30〜49歳女性のビタミンB3(ナイアシン)の一日の推奨摂取量は12mgNEとされています。
※ナイアシン当量(mgNE)=ニコチン酸(mg)+ニコチンアミド(mg)+トリプトファン量(mg)の1/60で計算できます。

 

ちなみに平成25年の国民健康・栄養調査において女性は平均13.1mgNE摂取しているとの結果が出ているので、特にサプリ等に頼らなくても推奨量は満たしていると言えそうです。

 

なお、ナイアシンが不足すると食欲不振や消化不良などの症状が出ます。更にナイアシン不足が進み、加えて日光に当たってしまうと「ペラグラ」という病気が発症します。

 

ペラグラにかかると吐き気や嘔吐、口内炎などの症状が現れ、悪化すると脳症による錯乱や幻覚などが起こり最悪の場合は死に至ることも。

 

ただし、日本において一般的な食事を取っていれば不足する心配はまずないでしょう。

 

ナイアシンの副作用

ナイアシンには血管拡張作用があるので、過剰摂取してしまうと人によってはホットフラッシュ(顔面紅潮、上半身のほてり、かゆみ症状)が起こることがあります。

 

また、過剰摂取による副作用には他にも胃腸障害や消化性潰瘍の悪化などがあるので、目安量を大きく超えて摂取することのないように注意しましょう。

 

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