不妊の原因とは

不妊の原因とは?

避妊をしていないのになかなか子どもを授からない…。「もしかして不妊かも!?」と悩んでしまいますよね。

 

少し前までは、不妊の原因は女性側にあると考えられがちでしたが、現在では不妊の原因は男女どちらにもありえるということが分かってきました。

 

そこで今回は、不妊の原因と男女別にまとめてみました。

 

不妊の原因・女性の場合

まずは、女性側に考えられる原因です。

 

排卵障害

卵巣の機能が低下すると、月経が無くなったり月経があっても排卵が無くなったりすることがあります。若年性の排卵障害はほとんどが原因不明ですが、低体温や冷えにより卵巣への血流が減って起こることも。

 

無理なダイエットや喫煙が原因で脳から卵巣への伝達がうまくいかなくなるケースもあります。また、プラクチンというホルモンが授乳期以外の時期に多く分泌されると無排卵や流産の原因になりえます。

 

他に、「多嚢包性卵巣」と呼ばれる卵巣の皮膜が厚く硬くなる症状だと排卵がしづらくなり、卵巣に卵胞が溜まってしまうことがあります。

 

子宮着床障害

もともと、人間は生物の中では着床率が低いですが、黄体ホルモンが十分に分泌されない「黄体機能不全」という症状が起こると着床率が更に低くなってしまいます。

 

また、クラミジアや帝王切開後の過ごし方が不適切なことによる子宮内膜の癒着や、子宮筋腫・子宮奇形・子宮内膜ポリープ・子宮内膜炎なども子宮着床障害の原因として考えられています。

 

卵管障害

クラミジア感染が卵管にまで及んだり、卵管の癒着や閉塞が起こっていたりすると卵子と精子が出会いづらくなったり、受精卵が子宮に移動しづらくなったりするので不妊が起こりやすくなってしまいます。

 

不妊の原因・男性の場合

続いて、男性側で考えられる原因です。

 

製造機能障害

男性不妊のうち、約90%は製造機能障害により精子をうまく作り出せないことが原因です。

 

精液中に精子が1匹もいない「無精子症」や精子の数が少ない「乏精子症」、精子の運動率が悪い「精子無力症」などがあり、精巣や内分泌系(ホルモン分泌など)に問題がある場合に引き起こされる症状です。

 

通常の男性の場合、一度の射精で数億個もの精子が精液の中にあるのですが、卵子の近くまで行き着くことができるのはわずか数百個です。

 

ですから、精子の数が少なかったり運動率が悪かったりすると卵管まで到達できる精子が極端に減ってしまうので不妊の原因となってしまうのです。

 

その他の原因

確率的に少ないものの、他にも男性不妊の原因はいくつか考えられます。

 

精索静脈瘤

精巣やその上の精索部に静脈瘤ができることで、精巣の機能が低下する。

 

閉塞性無精子症

精子の通り道である精管が詰まることで精子が運ばれない。

 

先天性精管欠損

先天的に精管がなく、せっかく作り出された精子が精巣内に閉じ込められた状態。

 

濃精液症

炎症により精液中に白血球が増加し、精子の運動率が下がってしまった状態。

 

無精液症

精液が作り出されない状態。

 

逆行性射精

精液が尿道ではなく膀胱に運ばれてしまう。

 

勃起不全(ED)

十分に勃起しないので、満足な性交ができない。

 

膣内射精障害

膣内で射精することが難しい状態。

 

このように、女性だけではなく男性側にも様々な症状が不妊の原因として考えられます。

 

参考記事

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また、男女ともに不妊の原因があるケースも少なくありません。WHO(世界保健機関)の統計によると、不妊症の原因は41%が女性、24%が男性、男女ともにあるケースが24%、残りの11%が原因不明となっているのです。

 

不妊の検査方法

日本産科婦人科学会の定義によると、「妊娠を望む健康な男女が、避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、1年以上妊娠しない」と「不妊」となり、検査を受けた方が良いとされています。

 

ただし、アメリカの生殖医学会は女性の年齢が35歳以上の場合に限り、6ヶ月妊娠しなかったら不妊検査を受けることを勧めています。

 

女性の不妊検査

まずは問診で月経の状態や生活習慣、病気の有無、過去の妊娠経験などについて質問を受けます。

 

続いて触診で膣や子宮、卵巣の状態を調べます。

 

次に超音波検査・ホルモン検査・子宮卵管造影検査・卵管通気検査・フーナーテストといった基本検査を受けます。

 

これらの検査の結果、異常が疑われる場合は子宮鏡検査・腹腔鏡検査・子宮内膜組織検査・抗精子抗体検査などの精密検査を受けることになります。

 

男性の不妊検査

男性の場合もまずは問診です。その後、触診と視診で性器の状態をチェックします。男性の場合は精液検査が基本検査となります。採取した精液を顕微鏡で観察して精子の動きや数、奇形について確認します。

 

必要に応じて泌尿器科でホルモン検査・精巣生検・染色体検査・遺伝子検査といった精密検査を受けることになります。

 

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